シール性能
対象箇所
静止部・回転部・摺動部を問わず、エンジン本体及びエンジン回りに発生しているオイル漏れ、また、オイル下がりによる白煙に使用できます。
量的限界
1秒間に2滴までのオイル漏れに対して効果を挙げます。油圧便覧に依ると1秒間に2滴のオイル漏れは1週間で10リットル以上にも達し、通常は修理を必要とする状態ですが、このような大量の漏れにシール効果を挙げます。
効果の即効性
オイル漏れを止める迄の時間は、漏れ量の大小や漏れが発生している個所に依り異なりますが、早い場合は30分程度で、また、遅い場合でもリキロン被膜が完成する160kmの走行で効果を確認できます。
効果の持続性
シール効果は走行距離で10,000km、或いは、次回オイル交換時まで持続します。
効果を挙げる場所
- エンジン回り合わせ面のオイル漏れ
- 過給機軸受部のオイル漏れ
- 白煙の原因となるバルヴステムのオイル下がり
- クランクシャフトシール部のオイル漏れ
効果しない場所
- オイルが循環しない個所の漏れ
- 内圧が掛らない個所や負圧が発生する個所の漏れ
- 1秒間に2滴以上の漏れ
密封性によるパワーの向上
シール分野では、オイルと違って潤滑性を持たない気体のシールは非常に難しく、通常、気体を完全にシールする場合の軸面公差はh8〜H8級±0.1mm以上の精度が必要とされます。
プラス91は、リキロン被膜の働きで軸面を平滑化して軸面の公差をエアーやガスなどの気体をシール密封する公差まで精度を補正するので、ピストンが上死点位置になった時の圧縮漏れを防止してパワーロスを解消します。
パワーロスの原因になる圧縮漏れは、軸面の公差が粗くなったり、シリンダーとリングの磨耗が原因で起こるエンジンの劣化現象ですが、リキロン被膜はこれらの原因を解消して、パワーやレスポンスを向上する効果を挙げます。
このようなリキロンのシール密封効果は、経年劣化したエンジンの圧縮圧を0.5km/cm2〜1.5km/cm2 回復する他、アイドリングの安定や磨耗を防止する効果も挙げます。