• LOR#701

    油圧機器用シール・潤滑オイル・鉱油系作動添加剤

    減速機の軸受部や合わせ面に発生するオイル漏れは、通常定期整備の時に軸受シール材の交換や分解整備を行いますが、GXシール #701は僅かな量をギヤーオイルに添加してオイル漏れを解消する性能を有します。

    主成分のリキロン粒子(PTFE)がオイルに分散して軸受シール部やケース合わせ面あるいは潤滑を必要とする箇所で、オイルと共に擦りや噛み合いの作用を反復され、摺動部にリキロン被膜を形成し隙間を埋めてシール効果を挙げます。

    またケース合わせ面ではオイルと共に漏れ箇所へ到達したリキロン粒子が隙間に堆積してシール効果を挙げます。

    漏洩防止性能試験

    下図は、ギヤーオイルより粘性が低く漏れが発生しやすい油圧作動油に添加した漏洩防止性能試験結果です。

    ■ GXシール#701のシール効果は、リーク箇所やリーク部クリアランスの大小に因り差異はありますが、石油メーカーに於けるシール性能試験では下図の効果を挙げ、この様なシール効果は多くの場合、GXシール #701を添加してから60分以内で現れます。

    下図の油圧テストスタンドを利用し漏洩試験を実施した。
    1.試験条件
    (1)油圧圧力:30,50,70kg/cm2
    (2)油温  :30,50℃
    (3)試料油 :サンプル1 作動油100%
           サンプル2 作動油99%+#701 1%
    (4)漏洩量の測定
    ユニオン又はソケット部より30℃30kg/cm2で15〜20ml/min(100〜150滴/分)漏洩するように設定し漏洩量の測定は、設定圧力で3分間実地し、1分間の平均漏洩量で表示した。

    試験結果

    LOR#701添加作動油性状試験

    <l-1>

    <l-2>

    漏洩防止以外の効果

    #701は漏洩を防止するほかに次のような効果を上げます。

    • 熱によるオイルの劣化を防止します。
    • オイルの潤滑性能が向上します。
    • オイルの温度上昇を防止します。
    • 機器の摩耗と腐蝕を防止します。

    添加方法

    • 缶を良く振ってから、ゆっくり添加して下さい。
    • 運転した状態で添加して下さい。
    • 添加前にフィルターの汚れを確認し、汚れている時は洗浄するか新しいフィルターに交換して下さい。

    注意

    #701は鉱油系オイル用です。w/oエマルション型作動油には使用できません。

    特性表

    添加量